ジュエリー・バイヤーズ・ダイアリー

商品・サービス紹介

2018年10月 1日

公式買取サイトのリニューアル

先日、約6年ぶりに公式買取サイトをリニューアルいたしました。

リニューアルのポイントをいくかご紹介します。

1.レスポンシブ対応

サイト構造をレスポンシブに変更し、パソコンから見てもスマートフォンから見ても同じようなデザインでストレスなくご利用いただけるようにしました。

2.委託販売(仲介)

サービス向上の1つとして買取だけでなく委託販売(仲介)サービスを追加しました。

ジュエリーの委託販売(仲介)のご案内

時間はかかっても構わないのでより高く売却したい方や、買取ではなかなか評価が難しい商品を売却希望の方にご利用いただきたいサービスです。

3.カラーストーン(色石)買取相場情報のブラッシュアップ

これまでご好評をいただいたいたカラーストーン(色石)買取相場情報をより充実させました。産地ごとの評価の違いや査定評価の基準、処理についてなど各色石ごとの専門ページを設け、より分かりやすく使いやすい情報を提供していきます。

4.勉強会

社内スタッフ向けに毎月1回のペースで続けている勉強会を開放し、一般の方でもご参加いただけるように勉強会の情報を更新していく予定です。開催日や料金など詳細は随時ウェブサイトに公開していきます。

5.ウェブマガジン

公式販売サイトのほうで掲載していたウェブマガジン「福岡宝石市場Plus」を加筆・修正し、公式買取サイトでも掲載開始しまいした。今後、より良い情報をご紹介できるように更新していく予定です。

その他にも宝石買取の情報だけでなく、宝石に関する様々な情報を提供し、よりお客様に楽しんでいただけるサイトになるように更新していく予定です。

お気づきの点などございましたらお気軽にご連絡ください。

今後とも何卒よろしくお願い致します。

2018年1月 1日

謹賀新年 2018

皆様おすこやかに新春をお迎えのことと存じます。
本年も一層のサービス向上を目指し、社員一同誠心誠意努める覚悟でございます。
尚一層のお引き立てとご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。

本年は当店の動画サービス「福岡宝石市場Plus」でも新年特別バージョンをご用意いたしました。和装でのご挨拶と奥ゆかしい(?)愉快な(?)トークをお楽しみいただければと思います。


YouTube: 着物とジュエリーの日本史、楽しみ方のはなし|福岡宝石市場Plus Vol.11

また、同時に人気のカラーストーン「パライバトルマリン」の動画もアップいたしましたので、合わせてご覧いただければ幸いでございます。


YouTube: パライバトルマリンの品質、価値、処理について|福岡宝石市場Plus Vol.12

昨年スタートした動画企画「福岡宝石市場Plus」も節目の12回を迎えることができました。通常の業務をこなす中での準備は、特に年末の繁忙期など思ったよりも大変でしたが、楽しみながら取り組んでくれたスタッフに感謝です。

内容や構成などまだまだ至らない点は多くありますが、皆さまの宝石選びの一助、宝石に興味を持つきっかけとなることができれば、これに勝る喜びはありません。

本年も引き続き初心を忘れず経営理念をベースにさらなるサービス向上に努めていきたいと思います。

2016年3月30日

再び、つなぐ

春がすぐそこまでやってきていることを感じる暖かい日が多くなってきました。

新年度になると新しいことにチャレンジしたくなる方も多いかと思いますが、当社の新しい動きとして、自社ブランドをリリースいたしました。

ReGARE JEWELLERS JAPAN | リガーレ・ジュエラーズ・ジャパン

まだ小さな一歩を踏み出したばかりですが、今後、少しづつ成長させていきたいと思っています。

再び、つなぐ」というコンセプトで、宝石の産地ごとの魅力や、無処理の宝石の美しさ、産出がストップしている宝石の紹介など、リガーレらしい視点・感性で、宝石をセレクトしてまいります。

そして、10年後には、宝石の魅力をより多くの人に感じていただくための、小さな美術館をつくることを目指したいと思っています。

そのためには、まだまだやるべきことがたくさんありますので、CS(顧客満足度)と、ES(従業員満足度)そして、FS(家族満足度)のレベルアップを心掛けながら、日々を大事に歩んでいきます!

2015年8月30日

再び、つなぐ。

宝石には、限りがあります。

何万年という時間をかけて地球が生成する「自然の産物」は、

人間の手で生み出すことはできないからです。

宝石には、色彩があります。

桃、紅、黄、蒼、緑、水、藤、橙など

石の持つ様々な色彩は私たちを愉しませてくれます。

宝石には、産地があります。

ミャンマー、タイ、スリランカ、ブラジル、マダガスカルなど

生まれた環境によって異なる多種多様な個性を持っています。

わたしたちは、

それらの多様な価値や個性を持つ宝石が一過性のものではなく、

循環し、何代にも渡って受け継がれていく文化の浸透を目指しています。

「素敵な宝石にめぐり会えた」と、喜ぶお客様。

そして、「再び活躍の場を与えられた」と喜ぶ宝石たち。

その喜びをつなぐことが、私たちの使命です。

REGARE JEWELLERS JAPAN


当社オリジナルジュエリーのブランドコンセプトです。

3年ほど前に企画し、時間がかかりましたが、ようやくリリースが見えてきました。

現在、ウェブサイト製作や、商品撮影、デザイン等を進めている段階で、今秋には、皆さまへ商品をご紹介できる予定です。

美しく希少性の高い宝石を中心に、色彩豊かなカラーストーンジュエリーを準備していますので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

2015年7月16日

新スタッフ 木村 麻美 の紹介

今年の4月に福岡宝石市場に入社してくれた新しいスタッフをご紹介します。

木村 麻美のスタッフブログ

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何事にも前向きに、積極的に取り組むことができることが長所で、人当たりもよく、また人一倍よく笑います。

前職では宝飾品の販売を第一線でがんばってきた経験がありますので、基本的なジュエリーの知識はありますが、福岡宝石市場では、さらに深い知識や、販売ではなく、買取のために必要な技術が求められますので、日々勉強の毎日を送っています。

まだ20代半ばなので、伸びしろは十分で、今後、自分に磨きをかけて、一流のジュエリーコンシェルジュに成長してくれることを期待し、鍛えております。

7月からは、店頭で接客する機会も増やしておりますので、担当する機会がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

お客様の期待を超えるサービスを提供できるよう、新人もベテランもスタッフ一丸となって、努力を重ねてまりいます。

2014年5月22日

ダイヤモンドのブラウン味について

カラーダイヤモンドには、イエローやピンク、ブルー、グリーンなど様々な色合いが存在しますが、中でも産出量が多いのがブラウンカラーの入ったカラーダイヤモンドです。

そして、ブラウンのダイヤモンドは、その色合いの濃さや、割合、明度などにより、様々な呼称が存在します。

例えば、ファンシーブラウン、ファンシーライトブラウン、イエロイッシュブラウン(黄色味のあるブラウン)、ブラウニッシュイエロー(ブラウン味のあるイエロー)、ピンキッシュブラウン(ピンク味のあるブラウン)など。

また、ピンクとブラウンの色味は紙一重であることは多く、鑑定機関でも、見方が分かれる場合が多いです。

例えば、以前、当社で取り扱ったダイヤモンドの中で、以下のような事例がありました。

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中央宝石研究所:FAINT BROWN-PINK(※ブラウン49%、ピンク51%程度という評価)

GIA:FAINT PINKISH BROWN(※ピンク味のあるブラウンという評価)

まったく同じダイヤモンドでも、鑑定機関の見方によって、大きな違いがでた事例です。

そのほかにも、

中央宝石研究所:FANCY LIGHT ORANGY PINK(※ファンシーライトのオレンジ味のあるピンクダイヤモンドという評価)

GIA:LIGHT PINK-BROWN(※ライトグレードのピンク49%、ブラウン51%という評価)

ということもありました。

一概には、言えませんが、国内の鑑定機関に比べて、GIAのほうが、ブラウンについての見方がシビア(厳しい)傾向にあるようです。

世界的なオークションハウスにおいては、カラーダイヤモンドの評価はGIAのレポートが最も信頼されている理由がよく分かります。

グレードを依頼する側の事情に関係なく、公平な立場で、シビアにグレーディングを行ってきた結果が、信頼を勝ち取っているのでしょうね。

2014年4月30日

処理されていない宝石の魅力

先日の出張で不覚にも体調を崩し、ここ2~3日寝込んでしまいました。

その影響で、スタッフをはじめ、取引先や、お客様にもご迷惑をおかけしてしまいましたので、今後は、より一層、体調管理に気をつけて、常に良い状態でいられるように努めていきたいと思います。

さて、今日は、処理されていない宝石の魅力についてブログ更新してみたいと思います。

あまり歓迎すべきことではありませんが、ほとんどの宝石は、原石からカットされた状態では、美しさが足りないため、何からの人的なエンハンスメント、トリートメントが施されます。

ルビーやサファイアは一般的に加熱処理されていますし、エメラルド透明度を改善するために、オイルまたは樹脂が含浸されています。

これらの処理は、一般的に普及している処理として、宝石の価値に影響しない処理として扱われており、実際に、加熱処理されていても、大きくて、美しい石は、高値で取引されています。

一方で、ほとんどが加熱処理されるルビー、サファイアの中でも、わずかではありますが、処理しなくても、美しい石が算出されることがあり、それらの石は無処理(非加熱)の宝石として、その希少性からより高値で取引されています。

同様に、エメラルドでも、オイルや樹脂の含浸処理されていない無処理の石があります。(こちらは、ルビーやサファイアよりもより希少性が高い。)

もちろん、無処理だからといって、美しさに欠ける、魅力のない石は、価値が低いのですが、仮に同じ品質、サイズで、処理されているものと、されていないものでは、その価値には、2-5倍の開きがあります。

先日、福岡三越のグラフに展示してあった3ct台の無処理エメラルドの販売価格は、7,000万円台でした。もちろん、グラフというブランドの価値が加味されての価格ですが、それだけでも、無処理の美しいエメラルドがどれだけ希少性が高いかがイメージしていただけると思います。

当店でも、処理されていない宝石をできるだけご紹介できるように仕入れに力を入れておりますが、数が少ない上に、良いものはとても人気があるので、価格も高く、なかなか思うように仕入れることができないのが現実です。

そんな中でも、先日、とあるオークションにて、非常にレアな宝石を仕入れることができましたので、ご紹介させていただきます。

それは、レッドベリル(通称ビクスバイト)と呼ばれる、赤色のエメラルドの無処理(ノーオイル)石です。

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0.20ctとサイズはとても小さいサイズではありますが、レッドベリル自体がレアストーンである上に、さらに無処理となると、日本国内に存在するかしないか、世界中を探しても、わずかしか存在しないと予想されます。

いずれ、当店でジュエリーに仕立てて、大事に次の世代へ引き継いでいただけるであろうお客様へご紹介させていただきたいと思っています。

2014年1月19日

アレキサンドライト・キャッツアイ

基本的に宝石の価値は、その美しさと希少性で決まります。

宝石の王様と呼ばれる「アレキサンドライト」ですが、その中でも、キャッツアイ効果が見られる石があり「アレキサンドライト・キャッツアイ」と呼ばれています。

鮮明な変色性、インクルージョンの少なさ、キャッツアイの線の出方など全ての要素を満たすようなアレキサンドライト・キャッツアイは、希少性が高く、高値で取引されています。

たとえば、昨年10月に開催されたサザビーズオークションに出品された「アレキサンドライト・キャッツアイ4.08ct K18 リング」の落札価格は約700万円です。

Hk04781819_002webSotheby's オークション 07 OCTOBER 2013より

画像を見ると、まず、色の変化が鮮明で、透明度が極めて高く、キャッツアイがしっかりと出ているのが分かります。サイズも4ctアップで、程よいサイズ感であることも印象が良いです。

このクラスになると、流通量が極めて少ないため、サザビーズやクリスティーズのような世界的なコレクター向けオークションでないと、なかなか見ることができません。

当店にも、上記のアレキサンドライト・キャッツアイには及びませんが、日本が世界に誇る宝飾メーカー「ミキモト」のアレキサンドライト・キャッツアイ・リングが入荷しました。

ミキモト アレキサンドライト・キャッツアイ4.07ct ダイヤモンド計0.58ct プラチナ リング

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品質とサイズを兼ね備えた希少な逸品です。

今後も、良いモノをご紹介し、次の世代へ受け継いでいけるように尽力してまいります。

2013年12月17日

カラーストーンの産地について

以前に比べて、カラーストーンの「産地」の重要性が高まってきています。

それは、今まで産出されていなかった地域、特にアフリカ大陸から、様々な宝石が採掘され、市場に流通していることが大きな原因です。

例えば、モザンビーク産やタンザニア産、マダガスカル産のルビーやサファイア。モザンビーク産のパライバ・トルマリン。マダガスカル産のアクアマリンなどです。

普段、私たちが口にする食物は、生産地の情報開示が進んでいて、スーパーなどでも、必ずどこでとれたものなのかを表示する義務がありますが、宝飾品業界は、その点では、とても遅れていて、産地を開示して販売するお店がとても少ないのが実状です。

その原因は、宝石が採れた産地から、小売店などに直接仕入れることができれば、どこの産地であるかを確実に開示できるのですが、多くの宝石の場合、原産地で採れたものは、一旦、タイやインドなどの宝石集積地に集められて、そこで研磨や処理の工程を経てから、さらに宝石輸出入業者の手を経て、小売店に流通しているため、産地についての情報が、曖昧になってしまっています。

また、一旦、分からなくなった産地を調べるには、鑑別機関で産地証明を取得する必要がありますが、その費用が30,000円程度必要なので、よほど高価な宝石でないと、その証明コストが合わず、結局、産地不明のまま、流通・販売されることになります。

当店でも、できるだけ産地に関する情報を開示するように努めておりますが、まだまだ判断が難しい石も多く、産地不明で販売せざるを得ない商品があるのが実状です。

ただし、特に高額なカラーストーンで、産地がどこであるかが重要な宝石に関しては、極力、鑑別機関で産地証明を取得するなどして、よりお客様に安心して宝石の購入を楽しんでいただけるように、力を尽くしていきたいと考えております。

また同時に、アフリカ産だから、一律に悪いということではなく、アフリカ産でも、もちろん良いものは採れますので、産地に捉われすぎずに、あくまでもその石が美しいか否かという原点を大切にしていきたいと考えております。

そして、カラーストーンは品質評価の知識、カットについての知識、処理方法の知識、産地の知識など、とても奥が深くおもしろい宝石なので、今後も継続して勉強していき、よりレベルの高い商品説明や、情報提供ができるようにスタッフ一同、協力して取り組んでまいります。

ミャンマー産 非加熱ルビー

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2013年12月 4日

鑑別書に見られる日本と世界の違い

GIAの東京ラボができて以来、当社でも、カラーストーンやダイヤモンドの鑑別・鑑定でお世話になっています。

GIAでは簡易鑑別(日本でのソーティングメモ)サービスは行っていないため、鑑別料金は、日本の 鑑別機関の料金に比べて数倍高いのですが、それでも、その鑑別技術・品質を考えるとやむを得ないかと思います。

例えば、ルビーの鑑別において日本の鑑別機関において

「色の変化を目的とした加熱が行われています」

というコメントがついた宝石が、GIAでレポートを作成すると、以下のようなコメントが記載される場合が多いです。

「Indications of heating with minor residues in fissures.」=「加熱の痕跡と亀裂にわずかな残留物を認める」

ルビーは加熱処理する過程で、保護のために使うborax(硼砂)が融けてガラス状になり亀裂に残ることが多いため、GIAでは残留物の程度に応じて、コメントを使い分けています。

日本では、少しの残留物は当たり前・しょうがないという認識なのか、残留物が少ない場合には、あえてコメントしないケースが多いようです。

同様にエメラルドの無色透明材の含侵も、日本では「透明度の改善を目的とした無色透明材の含浸が行われています。」と1パターンのみですが、GIAでは含浸の程度を「わずかな」・「中程度」・「著しい」に分けてコメントしています。

つまり、日本の鑑別よりも、GIA(世界)の鑑別のほうがより、処理コメントの開示がより、厳密で、レベルが高いように感じています。

日本で普段、日本の鑑別書しか取り扱っていないと、世界標準が分からずに、日本の鑑別書があれば、世界でも通用すると思い込んでしまいがちです。しかし、実際には、日本国内でしか通用しない鑑別書が多いのが、現実のようです。

カラーストーンの鑑別で、国内で信頼できる機関は、中央宝石研究所、ジェムリサーチジャパンの2社ですが、今後は、世界的に信頼度の高いGIAが運営するGIA東京ラボも少しづつ存在感を大きくしていくかもしません。

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