先週末から、今週火曜日にかけて、金相場が2割近く下落するという前代未聞の相場変動がありました。
原因は、キプロスが財政立て直しのために、保有している金を売却するという情報や、中国の成長率が予想に及ばなかったこと、為替が円高に動いたこと、ボストンマラソンでのテロなど、色々な要因が複雑に絡み合って、今回の下げにつながったようです。
金は安全資産という考えは、もはや過去のものになってしまったかのような変動でした。
これからの動きについては、今月20日に開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議で、日本の金融緩和政策(=円安、インフレ政策)が容認されるか否かにかかっているようです。
ここで、円安の流れが途切れないようであれば、国内の金取引相場は、近日中に下落前の相場に戻ってくることが予想されます。
逆に、円高の流れに振れるようであれば、このままずるずると下げ相場になっていきそうです。
これらの金相場に影響を与える要素については、もはや一個人、一企業の力ではどうしようもないことなので、あまり相場の変動に一喜一憂せずに、中庸の心で臨みたいものです。