ジュエリー・バイヤーズ・ダイアリー

相場情報

2012年11月 9日

宝石・時計オークション終了

8・9日と、商品の買い付けのため、下関へ出張してまいりました。

10月くらいから、為替が少し円安になったことや、ヨーロッパ経済の信用不安の後退、アメリカの経済の先行きが少しよくなったこと、年末商戦への期待などなどの理由により、宝石・貴金属の相場が10%ほど上昇した印象です。

特に、デザインのよいものや、希少性の高いカラーストーンなどは、とても高い相場になっています。

今回のオークションの一例を挙げると・・・・

・アレキサンドライト2ct(評価350点クラス)リング:希望売却価格90万円→オークション結果約70万円

・ルビー3ct(評価330点クラス)リング:希望売却価格90万円→オークション結果約60万円

・コンク真珠2ct(評価330点クラス)リング:希望売却価格不明→オークション結果14万円

・サファイア3ct(評価350点クラス)リング:希望売却価格16万円→オークション結果14万円

ある程度の大きさがあり、品質の高いものは、売り手も、安い金額では、手放すつもりがない様子が伝わってきます。

特に、ビルマ産のルビーで3ctアップ、ブラジル産のパライバトルマリンで1ctアップ、ブラジル産のアレキサンドライトで1ctアップの質の良いものは、現在の産出量がとても少ないため、還流ジュエリーにセットされている宝石への人気、需要がとても高く、非常に高値で取引される傾向です。

当店でも、常に動く相場を、しっかりと把握して、そのときのベストプライスで査定させていただきますので、カラーストーンのご売却のお見積もりなど、いつでもお気軽にご相談ください。

2012年9月26日

コメ兵レストランオークション開催

25日にコメ兵さんが主催する業者専門オークションの初会がヒルトン名古屋の最上階で行われました。

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初会ということで、全国各地からバイヤーが集まって、賑やかなオークションとなりました。
相場は、いいものと、ダメなものの差が、よりはっきり分かれた印象でした。
また、はじめの開催ということで、市場の運営面では、まだまだ課題が多く、終了するのに、かなりの時間がかかったり、商品が間違った人のところに、行ってしまったりと、なかなかに大変そうでした。
次回移行に、どんどん改善されていけば、とても良い市場になると思います。
ちなみに、帰り際に、ヒルトン名古屋のロビーと、名古屋駅の新幹線乗り場で、アントニオ猪木氏を見ました。
グレーのスーツに、赤系(オレンジ)のスカーフ姿、そして研ぎ澄まされたアゴのラインで、すぐにアントニオだとわかりました。
名古屋出張の良い思い出になりました。では。

2012年9月24日

名古屋出張

業界大手のコメ兵さんがオークションを主催するということで、名古屋にやってきました。

レストランオークションという名称で、ヒルトン名古屋の一室を貸し切ってのオークションになります。

昨日、本日と商品の下見を終え、明日がオークション本番です。

関東と関西の強力なバイヤーが集まっているようなので、どのような相場になるか、楽しみです。
今回は、仕入れよりも、売るほうを中心に考えているので、少しでも、よい相場であればいいな~と思っています。

とはいいながらも、せっかく名古屋まで時間とお金をかけて、来たので、それなりの成果はあげてから、福岡に戻ろうと思っています。

業界のトップレベルのバイヤーの力をしっかりと目に焼き付けるいい機会です。

それでは、また。

2012年9月10日

逆行相場

最近は、金・プラチナの相場が上昇し、ダイヤモンドの相場が下落傾向です。


金・プラチナの相場が上昇しているのは、相変わらずの金融不安で、世界のお金が流れ込んできているからでしょう。

一方で、ダイヤモンドの相場が下落しているのは、世界的な経済の停滞感が漂う中、ジュエリー、宝飾品への需要が減退していること、日本のダイヤモンドマーケットを支えているインド経済が深刻な状況に陥っていることが要因のようです。


インド・中国の成長に支えられてきた、日本のジュエリー・宝飾品の市場ですが、ここに来て、苦境にたたされています。

これまで海外の市場で勝負してきた企業も戦略の見直しを迫られるかもしれません。

「人の行く裏に道あり、花の山」

という格言にもあるとおり、案外、道は、他の人の反対の方向にあるのかもしれません。

まあ、とにかく、何事も、最終的にはやってみないと分からないので、色々と考えて、勉強して、最後はできる限り、行動に移していきたいと思っています。

2012年8月23日

プラチナ相場

「南ア・ロンミン社の鉱山で発生したストライキを発端に、供給不安への懸念から急騰し、1470ドル台前半で越週しました。 」(田中貴金属 市況情報より)

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この1週間で約400円/gの値上がりでした。

金よりプラチナのほうが安い逆転相場が当たり前になってきていましたが、それにしても、プラチナの相場が弱すぎたので、少し回復してくれて、正直ホッとしています。

一方で、急激な相場の変動は、上がるせよ、下がるにせよ、あまりいいことはないので、できれば、じわ~と変化してほしいものです。

今までは、じわ~と上がって、その後、急激に下がることが多かったですが、今回は、いつもとは逆の動きですね。

まあ、相場は、様々な要因でアップダウンするものなので、あまり一喜一憂せずに、そのときの相場を受け入れて、冷静に商いしたいものです。

この先の相場予測は・・・今までよりは、少し強気~中立かな。

2012年8月19日

下関でオークションを終えて

約1週間にわたるオークションの下見、本番が今日で終わりました。

貴金属・宝石の相場も、全体的に上昇傾向にあります。

中でも、カラーストーンの良いものは、相変わらず、びっくりするような相場で取引されています。

特に、中国で人気のあるエメラルドや、サファイアなど、数年前の倍くらいの相場で売買されています。

そして、必然的に、中国向けの販路を持っているバイヤーが、多くの商品を買い付けています。

今は、まだ国内に、商品が残っているから、お客様からお買取させていただいた商品を、そのように、海外向けのバイヤーに買ってもらうことで、国内の質屋さんや、リサイクルショップ屋さんの商売も成り立っていますが、このまま行くと、あと数年で国内の商品が枯渇してしまう可能性が高いと感じています。

そうなると、ただ単に、モノを買って、売っての商いだけでは、成り立たなくなる時代が来るかもしれません。

じゃあ、どうするのか?

時代の流れに乗って、海外進出するのか?

消費税増税に負けずに、国内で販路を開拓するのか?

何が正解なのかは、分かりませんが、少なくとも、現状のまま、小さな成功の上に、胡坐をかいていたのでは、いつの間にか、取り返しのつかないことになると思いますので、失敗を恐れずに、チャレンジしていきたいと思います。

まずは、そのための準備をしっかりとして、今期中には、何らかの一歩を踏み出したいです。がんばろう。