国際的なジュエリーショー「香港ジュエリー&ジェムフェアー」が9月13~17日の日程で開催されました。
RAPAPORT WEEKLY REPORT 13 September 2013 より
今回の注目は、ルピー安に苦しむインドのサプライヤーと、景気の先行き不透明感の強くなってきている中国のバイヤーの間で、どれくらいの商いが成立するかが焦点になっています。
ダイヤモンドの人気のトレンドとしては、比較的、実需の高いクラリティSI~Iクラスの商品は人気で、IF~VVSクラスの商品は不人気になっています。
このままの流れで行くと、年内には、ダイヤモンド取引相場の指標として使われているラパポートプライスリストの数字も、上記の流れを反映した形で、改定される可能性が高くなっています。
綺麗な石の価格が下がり、キズ・インクルージョンの入っている石の価格が上がるのは、不思議な気がしますが、モノの価格は、需要と供給のバランス次第なので、今の流行から行くと、しょうがないのかもしれません。
また、サイズ的には、1ct未満のサイズについては、値上がり傾向で、逆に1ctアップの大粒のサイズは、今年の6月以降、値下がり傾向になっています。
全体的には、様子見のバイヤーがいる一方で、年末商戦に向けて、在庫を確保しようと動き出すバイヤーもいるので、相場は比較的安定してきているようです。
今後も、市場の動きを注視しながら、また一方でそれにとらわれすぎないように、中庸の心を大事に商いを続けてまいります。