・インド通貨「ルピー」が対ドルで年初来より17%程度下落(ルピー安)した影響で、インド国内のダイヤモンド製造(研磨)業者が、自社工場での研磨をストップ(閉鎖)して、研磨済みのダイヤモンドを取り扱うようになってきている。
→新しく研磨されるメレダイヤモンドが減少することで、現在、流通しているメレダイヤモンドへの需要が大きくなってくることは予想される。
・中小規模のインド国内メーカーはルピー安で苦境にある一方、ドルベースでの取引ができるインド大手メーカーは、さらに競争性が優位になってきている。
・インド政府が、国内産業保護の目的で、研磨済みダイヤモンドの輸入に課税(2%)したり、金の輸入に課税(10%)したりしている。
→金の主要消費国であるインドの需要が減少することで、金価格の下落のリスクがアップ。
・インドのバイヤーが、ダイヤモンド流通性の向上のために、ダイヤモンドの取引価格を意図的に下げようとするのではないかと、各国バイヤーが危惧している。
RAPAPORT WEEKLY REPORT 30 August 2013 より
コメント