ジュエリー・バイヤーズ・ダイアリー

2012年12月14日

今年最後の市場@下関

今年最後の市場の下見をするために、下関へ出張してきました。

毎回、すごい量の商品の出品があり、全ての商品を見るためには、最低3日は必要です。

当社は、自社で売りたい、取り扱い商材だけに絞って下見をしますので、全ての商材を見るバイヤーの方に比べると、ずいぶん、早く下見できますが、それでも、2日半は、集中して見ないと終わらないので、けっこう大変です。

一方で、たくさんのモノの中から、自分の感性を信じて、良いモノを見つけ出す作業は、なかなか大変ですが、けっこう楽しいものです。

それが、実際に仕入れることができれば、満足なのですが、なかなかライバルも多く、そうカンタンにはいかないもので、毎回、悔しい思いの繰り返しです。

その悔しさを、悔しさだけに終わらせずに、対策を考えて、次に活かしていけるかどうかが、一流バイヤーへの道だと思いますので、継続して、取り組んでいきたいと思います。

夜は、毎回、下関出張の際には、寄らせていただいている、本格インドカレー屋さん「ナンダン」へ。

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気さくなインド人達が、経営しているお店で、本格インドカレーを日本人向けにアレンジした美味しい料理がいただけます。

2012年12月10日

ダイヤモンドオークション@御徒町

土曜日に、ダイヤモンドの取引会(オークション)への出席のため、東京へ出張してきました。

相場のトレンドは、相変わらず、全体的には弱含みで、特に、VVSクラスの綺麗なダイヤモンドの相場が下落傾向です。

逆に、I1クラスやSIクラスのダイヤモンドの人気は高く、全体的に、綺麗なものと、そうでないものの価格差が、どんどん縮まっていっている様子です。

海外での需要は、ダイヤモンドの詳細なグレードに捉われず、見た目が綺麗であれば、SIクラスでもIクラスでも、人気が高いのが背景にあるようです。

当社にとっては、年内最後のダイヤモンド専門のオークションでしたが、まあまあの価格で出品商品も売れたので、ほっと一安心です。

帰りには、銀座に立ち寄って、師走の銀座の様子を視察してきました。

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ダンヒル3階のダンヒルカフェからの眺めです。

ティファニーやブルガリ、ミキモトなど、宝飾店も、それなりにお客さんが入っていて、賑やかな感じでした。

福岡に戻り、最新のダイヤモンド相場を、査定に生かしていきたいと思います。

2012年12月 7日

ロゴデザイン

スターブランド社の村尾さんと、切り絵師の後藤さんにお力を貸していただき、福岡宝石市場のロゴを作成しました。

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背景に配置した◆のロゴマークをよく見ると・・・・3つの「R」で構成されていて、

「リサイクル、リモデル、リペアの3つの技術で、宝飾品の輝きを取り戻す」という意味を込めています。

誠実さ、温かみ、クオリティの高さなど、当店が大事にしたい想いがうまく表現できました。

これから、このロゴのもと、ウェブサイトのリニューアルや、紙媒体の製作、ビジネス展開などを検討していきます。

まずは、今年やり残しのないように、しっかりと最後まで仕事をして、また来年からは、チャレンジ精神をもって、歩んでいきたいと思います。

2012年12月 5日

天然?合成?エメラルド

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とても綺麗なエメラルドグリーンの色合いが美しいペンダントの鑑別書です。

鑑別結果「天然エメラルド」と表記されています。

しかし、この商品を中央宝石研究所へ鑑別依頼してみると・・・

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恐ろしいですね~、鑑別書が付属するからと言って、100%大丈夫というわけではなく、大切なのは、どの鑑別機関が発行した鑑別書なのか?が重要です。

その判断基準としては、宝石鑑別団体協議会(通称A.G.L)のメンバーであれば、一定以上の信頼はおけると思います。

http://www.agl.jp/publics/index/9/

AGL加盟機関の中でも、ダイヤモンドのグレーディングが甘い機関があったり、色石の鑑別機材が不足していて、高度な検査をすることのできない機関がありますが、少なくとも「合成」を「天然」で鑑別書を発行したりすることはないと思います。

一般の方が、宝飾品を買われる際には、できれば、商品に付属している鑑別書、鑑定書を発行している機関が、どのくらい信用できる会社なのかを、インターネット等で、調べていただくのが確実ですが、なかなか判断が難しい場合もあるかと思います。

その場合には、信用できる販売店、販売スタッフから、商品を購入することが大切ですね。

当店も、確実な情報公開と、誠実な商品説明を心掛け、お客様に安心して、お買い求めいただけるように、これからも、努力してまいります。

2012年11月30日

GIAパールグレーディング実習修了

先日、受講したGIAパールグレーディングシステムの修了書が届きました。

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それほど、難易度の高いコースではありませんが、証明書をいただけると、嬉しいものです。

あと、通信制のパールコースを修了すると、GIAから取得証書(Pearls and Pearl Grading Certificate)を授与していただけるので、コツコツを勉強を続けようと思います。

2012年11月26日

名古屋出張 終わり

週末の名古屋出張を終え、福岡に戻ってきました。

コメ兵さんが主催しているオークションへの参加が目的で、仕入れと販売と任務を遂行してきました。
とはいえ、戻ってきても、今月末はオークション続きで、休む暇はありませんが、よいものを1つでも多く、仕入れることができるように、ベストを尽くしたいと思います。
貴金属の相場は、とても高いですね。
円安も重なって、国内の取引相場は、金は過去最高に近い相場となっています。
一方で、いつか訪れる反動が少し恐いです・・・。
おそらく総選挙が終わった後に相場がある程度、動きそうな気配です。

2012年11月19日

東京出張2012年11月:3日目

3日目は、東京に出店している一流の”ジュエラー”のお店の雰囲気を肌で感じてきました。

まずは、キング・オブ・ダイヤモンドと呼ばれる「グラフ」のお店へ。

最近、伊勢丹新宿店に国内2号店を出店し、「Star of America」という名前の世界最大のアッシャーカットのDカラーフローレス、100.57カラットのダイヤモンドを展示したことで話題になったジュエラーです。

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その1号店であるペニンシュラ東京ホテル1階のお店に行ってきました。

さすがに、ダイヤモンドを最も得意とするブランドだけあって、ダイヤモンドの輝きは、ハリーウィンストンと同等クラスだと感じました。

お値段は決して安くはありませんが、ハリーウィンストンやギメルと比べると、2~3割くらい低めの設定になっているようです。

お店の方のお話では、自社で原石から研磨まで全て行っているので、コストダウンが可能で、その分、売価設定が他社より低めにできるとのこと。

ブランドの名前に甘えずに、自社なりの、適正価格を追求する姿勢は、さすが世界のトップジュエラーです。かっこいいです。

次は、イタリア、カプリ島に本店を構える「シャンテクレール」へ。

とにかく、このブランドは、デザインが素敵ですね。

素材の良さと、デザインの良さ、遊び心、色合い、雰囲気など、全てがトップクラスで、見ていて楽しいジュエリーを販売しています。

お値段は、決して安くはありませんが、他と同じようなデザインがほとんどないので、個人的には、最も好きなブランドの1つです。

店員さんも、フランクな感じで、とても良くしていただいたので、シルバー製でエナメル装飾が施された、ベルチャームを1点、購入させていただきました。

その他にも、色々とお店をまわり、東京の雰囲気を肌で感じて帰ってきました。

相変わらず、人が多くて、とても疲れましたが、たまには、仕事やプライベートで東京に行くのも、いいものですね。

2012年11月17日

東京出張2012年11月:2日目

本日、土曜日は東京のGIAスクール主催の「パールグレーディング」コースを受講してきました。

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はじめに、パールの構造の勉強や歴史を勉強して、それからはひたすらサンプルのパールを見て、グレーディングするという勉強内容でした。

これまで、ダイヤモンドや色石についての勉強はしてきましたが、パールについて、本格的に勉強するのは初めてでしたので、今まで知っていそうで知らなかったことなど、新たな発見もあり、とても勉強になりました。

今回の実習と、通信コースを修了すると、GIAから取得証書(Pearls and Pearl Grading Certificate)が授与されます。

パールのお買取り相談も、度々いただけるのですが、ダイヤモンドや貴金属に比べて、評価が難しいものが多く、お買取り不可の場合もあるのですが、今後は、出来る限り、良いものについては、高い値段で査定ができるように、引き続き勉強を続けていきたいと思います。

2012年11月16日

東京出張2012年11月:1日目

金曜日から東京に滞在しています。

ダイヤモンド専門のオークションへの出席と、GIAパールグレーディング実習受講が目的です。
一日目は御徒町にて、いつもお世話になっているダイヤモンドの取引オークションに出席。
全体的な相場としては、相変わらずの弱含みで、いつもは買い手に回るインド人バイヤーが、どちらかと言えば、在庫を売りたがっている様子で、そのために、全体の相場もあまり伸びが感じられませんでした。
そのような状況の中でも、ピケ石と呼ばれる、クラリティ「I1」クラスの石は比較的人気で、特にSI2に近いようなI1クラスのダイヤは、とても高い相場にて取引されています。
逆に、VVSクラスの綺麗なダイヤモンドが安い・・・。
こんな時にこそ、相場の弱い綺麗な石を仕入れて、相場の良い「I1」クラスの石を売りにだせばいいのですが、しばらくこのトレンドは続きそうで、そうカンタンにはいかないようです。
今回の出張で仕入れた相場感覚を、お店の運営業務に生かしていきたいと思います。

2012年11月 9日

宝石・時計オークション終了

8・9日と、商品の買い付けのため、下関へ出張してまいりました。

10月くらいから、為替が少し円安になったことや、ヨーロッパ経済の信用不安の後退、アメリカの経済の先行きが少しよくなったこと、年末商戦への期待などなどの理由により、宝石・貴金属の相場が10%ほど上昇した印象です。

特に、デザインのよいものや、希少性の高いカラーストーンなどは、とても高い相場になっています。

今回のオークションの一例を挙げると・・・・

・アレキサンドライト2ct(評価350点クラス)リング:希望売却価格90万円→オークション結果約70万円

・ルビー3ct(評価330点クラス)リング:希望売却価格90万円→オークション結果約60万円

・コンク真珠2ct(評価330点クラス)リング:希望売却価格不明→オークション結果14万円

・サファイア3ct(評価350点クラス)リング:希望売却価格16万円→オークション結果14万円

ある程度の大きさがあり、品質の高いものは、売り手も、安い金額では、手放すつもりがない様子が伝わってきます。

特に、ビルマ産のルビーで3ctアップ、ブラジル産のパライバトルマリンで1ctアップ、ブラジル産のアレキサンドライトで1ctアップの質の良いものは、現在の産出量がとても少ないため、還流ジュエリーにセットされている宝石への人気、需要がとても高く、非常に高値で取引される傾向です。

当店でも、常に動く相場を、しっかりと把握して、そのときのベストプライスで査定させていただきますので、カラーストーンのご売却のお見積もりなど、いつでもお気軽にご相談ください。