ジュエリー・バイヤーズ・ダイアリー

2014年10月29日

宝飾品オークション@名古屋

毎月末に出席している宝飾品オークションのため名古屋に行ってきました。

今回のオークションの相場は、開催される直前にダイヤモンドの国際相場の指標となるRapaportの相場が下がってしまったこともあり、全体的に弱含みの展開でした。

特に、サイズが大きく、カラー、クラリティの良い石ほど、人気がありません。 例えば、D-Fカラー、IF-VVSクラリティ商品などへの需要は減少している一方で、Gカラーダウン、VSダウン(特にSI)品質の需要は好調です。

また、カラーストーン(色石)については、エメラルドが相変わらず人気が高く、色より、むしろ透明度の高い石が好まれる傾向にあります。

またサファイアも相場は安定していて、GIA基準のロイヤルブルーや、ノーヒート(非加熱)のものは、希少性が高く、高値で取引されています。

一方で本来、希少性においてサファイアよりも高いはずのルビーは、比較的、相場が低めです。おそらく、サイズ的に1~3カラットくらいまでのサイズが中心で、エメラルドやサファイアのように5~10ctクラスの石がほとんどないので、やや需要が弱いのだと思います。

そのほかの石では、中国向けの翡翠、珊瑚は一時期の勢いはないものの、高値で安定している印象で、レッドトルマリン(ルベライト)、グリーントルマリンも需要が高い状態が続いています。

そのような市況の中、今回は、ビルマ産の2ctサイズのルビーや、ロイヤルブルー系の7ctサイズのサファイア・リング、グリーンガーネットを使ったティファニーのサークレットピアスなど、いくつか希少性が高く、美しい宝飾品を買い付けることができました。 これから、鑑定書の作成や研磨等の工程と経て、いくつかの商品をウェブサイトにアップさせていただく予定ですので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

C calderoni gioielli(カルデローニ)のリングケース

※リングは鑑定書作成やメンテナンスなどの準備が出来次第、後日ご紹介予定です。

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