ジュエリー・バイヤーズ・ダイアリー

2014年1月

2014年1月31日

宝飾品オークション

今月も、東京の御徒町などの宝飾品(ジュエリー)オークションへ出席してきました。

ジュエリー専門のプロが、それぞれ自分達の商品を持ち込んで、オークションを開催しているので、とてもハイレベルな取引が繰り広げられます。

その宝石が美しさを見極め、処理の有無、産地等について各々が鑑別を行い、最終的にいくらまで値踏みするのかを、自分なりに評価し、セリに臨みます。

その道数十年のプロ達の中で、勝負するためには、自分なりの強みを発揮する必要がありますので、この種類の宝飾品であれば、負けないという領域を作り上げていくことが大切です。

当店では、インターネットでの販売が主となりますので、まずはブランドジュエリー、特に定番ものではなく、希少性の高いものやデザインがおもしろいものに力を入れております。

そして、品質の高いカラーストーン。特にスリランカやミャンマー産の無処理(非加熱)のルビーやサファイア、ブラジル産のアレキサンドライト、パライバトルマリン等に注力しております。

最後に、ダイヤモンド。その中でも、ブルーやピンク、イエローのカラーダイヤモンドの取り扱いを増やしていきたいと考えております。

今回もいくつか欲しい商品があり、そのうち、数点は仕入れることができましたが、予想以上に価格が高く、手の届かなかった宝飾品もありました。

パレット状にプレイオブカラーが現れる3ctアップのブラックオパールリングも、残念ながら、仕入れることができませんでした。売り主の最低希望価格は120万円以上・・・良いモノは相場云々ではなく、高い!それは、希少性が高いから当たり前なのでしょう。またしっかりと勉強して今後に活かしていきたいと思います。

Bop38

2014年1月19日

アレキサンドライト・キャッツアイ

基本的に宝石の価値は、その美しさと希少性で決まります。

宝石の王様と呼ばれる「アレキサンドライト」ですが、その中でも、キャッツアイ効果が見られる石があり「アレキサンドライト・キャッツアイ」と呼ばれています。

鮮明な変色性、インクルージョンの少なさ、キャッツアイの線の出方など全ての要素を満たすようなアレキサンドライト・キャッツアイは、希少性が高く、高値で取引されています。

たとえば、昨年10月に開催されたサザビーズオークションに出品された「アレキサンドライト・キャッツアイ4.08ct K18 リング」の落札価格は約700万円です。

Hk04781819_002webSotheby's オークション 07 OCTOBER 2013より

画像を見ると、まず、色の変化が鮮明で、透明度が極めて高く、キャッツアイがしっかりと出ているのが分かります。サイズも4ctアップで、程よいサイズ感であることも印象が良いです。

このクラスになると、流通量が極めて少ないため、サザビーズやクリスティーズのような世界的なコレクター向けオークションでないと、なかなか見ることができません。

当店にも、上記のアレキサンドライト・キャッツアイには及びませんが、日本が世界に誇る宝飾メーカー「ミキモト」のアレキサンドライト・キャッツアイ・リングが入荷しました。

ミキモト アレキサンドライト・キャッツアイ4.07ct ダイヤモンド計0.58ct プラチナ リング

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品質とサイズを兼ね備えた希少な逸品です。

今後も、良いモノをご紹介し、次の世代へ受け継いでいけるように尽力してまいります。

2014年1月11日

2014年ダイヤモンド相場見通し

2014年、ダイヤモンド業界では警戒感より楽観主義の方が勝っています。

中国では、2020年までに中国経済を政府コントロールから、市場経済主義に変革しようとしています。
この移行期間において、経済の停滞は避けられないと予想されていますが、世界第2位の経済大国である中国が、市場経済主義を推し進めれば、警戒感を抱えながらも、ダイヤモンド産業は成長が見込まれています。

たとえば、中国経済は徐々に成熟ステージに入ってくると予想されますが、このことは、投機的な買いで、非合理な相場が形成されることのリスクを下げ、本当の需要にあった合理的で確実な売買が行われるようになる点で、喜ばしいことです。

また、人口が14億人に近づき、若年層が増えることで、ブライダル関係のダイヤモンド需要が伸びることが予想されます。

一方で市場が成熟するにつれ、嗜好も変化してきています。
全体的な流れとしては、低品質のダイヤモンドの需要が伸びてきていて、特にSIクラスのクラリティのダイヤモンドの人気が高くなってきています。
2013年0.3~0.4ctのSIクラスのダイヤモンド価格の上昇は、中国人の需要に支えられた結果です。

中国の宝飾品業者は、ダイヤモンドの需要を利用して成長を確保したいと考えているようです。
金(ゴールド)の販売よりも、ダイヤモンドのほうが利益率が良いためです。

中国経済の今後については、数多くの不安要素があり、なかなか予想が難しいですが、本当の意味で市場経済主義を目指し、実現させることができれば、ダイヤモンド業界にとっては、歓迎すべきことでしょう。

China RAPAPORT WEEKLY REPORT 10 Junuary 2014 より

2014年1月 3日

2014年迎春

新年明けましておめでとうございます。

本年も、より良いサービスの実現、商品品質の向上、お客様満足度の追及に努めてまいりますので、変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

今年は、まずは、自社ECサイトに、会員様向けのポイント制度等を導入予定です。

中古ジュエリー通販 | ユーズドセレクトショップ【福岡宝石市場】

また、「よいものを次の世代に受け継ぐ」というコンセプトを軸に、自然環境や、希少動物保護の活動に微力ながら、貢献できるような取り組みをしていきたいと考えております。

そのほかにも、ご縁をいただいたお客様に少しでも喜んでいただけるようなサービスや特典を充実させていく予定ですので、ご期待ください。

20140103鹿児島にある実家近くの飯牟礼小学校前で撮影