英国の国民投票結果 EU離脱派が過半数を確保する結果となりました。
いくつかの要因があるようですが、その一つに移民の問題があるようです。
所得の低い国に住む人が、よりよい収入を求めて、英国に押し寄せた結果、地元の労働者の職がなくなり、根強い不満を生み出したようです。
現状で満足している人よりも、何かに不満を持っている人の変えたい気持ち、行動力、パワーの方が強いのだと思います。
今後、英国が実際にEUを離脱するか否かには2年程の検討期間があるようなので、すぐに離脱ということにはならないようですが、短期的には、世界市場に大きなインパクトを与えそうです。
リスク資産と呼ばれる株や、ドル、ユーロなどが売られ、安全資産として考えられている円や、金などが買われる流れが生まれる見込みです。
日本国内のリユース宝飾品の需要は、中国、インドに支えられて来ましたが、円高が大きく進むことで、その支えがなくなり、取引が停滞することが予想されます。
そのため、業界としても、逆風であることには間違いなく、多くの企業が方向転換を強いられることになりそうです。
一方で、EU離脱で良い影響はないのか考えてみると…。
世界経済的には、良いことはあまりないように見えますが、これから、英国が移民を受け入れず、古き良き英国に回帰していくことで、将来に英国らしさを残していくことは、良い面もあるのかなと思います。
経済の規模を目指さず、英国らしさ、強みを活かして、生きていく道を歩む決断をしたわけなので、短期的には、マイナスが大きいかもしれませんが、50年後、100年後に振り返った時に、あの時の勇気ある決断は間違っていなかったと思える日が来る可能性もあるかもしれません。
日本でも、今回の英国の課題は決して他人事ではなく、これから少子高齢化社会を迎え、移民の受け入れなども検討していく局面が来るかもしれないからです。その時に、どんな問題があるのか、どう対処すればよいのか、英国、EUから学ぶことができると思います。
当社にとっても、今回の結果、そして市場環境の変化は、大きな出来事で、おそらく、これから、逆風局面になることが予想されますが、こんな時こと原点回帰し、本来あるべき姿を見つめ直して、歩みを進めていきたいと思います。
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