昨年、夏より毎月1回のペースでスタッフ向けの宝石勉強会を開催しているのですが、先日、1年の勉強の成果を確かめる試験(筆記&実技)を実施しました。
筆記は、ジュエリーコーディネーター3~2級程度の難易度ということでしたが、これがなかなかに難しく、平均点が約60点という結果でした。
たとえば、ルビーについの設問で、
コランダムの中で、主として(①)に起因する赤色のバラエティーをルビーと呼ぶ。この他に含まれる元素の量が色調に大きく影響を与えており、酸化鉄が増えるにしたがい(②)が強くなり、また酸化チタンが増えるにしたがい(③)が強くなる傾向がある。
答えは・・・①酸化クロム ②黒味 ③青味
色石の色の違いが何に起因するのかの知識を問う問題ですが、やはり、日々、宝石を扱うものとしては、感覚だけでなく、知識として理解しておく必要がありますので、今後も勉強を続ける必要性を実感しました。
また実技試験は、用意された20石のカラーストーンの鑑別を行うというもので、平均点は約70点という結果になりました。
その3石は・・・「染色クォーツアイト⇔クリソプリーズ」、「トルマリンキャッツアイ⇔ペッツオタイト」、「ブラックオパール(加熱処理)⇔ガラス」でした。
特に、3番目のブラックオパールは、新しい産地であるエチオピア産のさらに加熱処理されたもので、初めて目にする石であったため、模造石として判断してしまいました。
このような新しい産地、処理がされた石については、常に、その存在を意識して、勉強を重ねなければ、誤った判断をしてしまいますので、より一層の注意が必要であると感じました。
今回、筆記&実技の平均点で、80点以上を合格ラインと考えておりましたので、すぐに来月の再試験が決定しました。皆で合格を目指してがんばります!
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