ジュエリー・バイヤーズ・ダイアリー

2013年12月 9日

11月のダイヤモンド市況

11月は、クリスマスショッピングシーズンの需要が高まり研磨済みダイヤモンド価格は安定的でした。

ラパポートの相場インデックスによると、11月は0.3ct:1.4%上昇、0.5ct:0.2%上昇、1.0ct:0.1%下落、3.0ct:0.3%下落という数値になりました。

グレード的にまずまずの需要があったのは、カラーH~J、クラリティSI1~SI2クラスのダイヤで、その他、特に需要が高かったのが、高品質なカラーダイヤモンドでした。

原石ダイヤモンド取引はデビアスが11月のサイトで価格を約3-5%下げたので改善されました。 12月に予定されている今年最後のサイト(取引会)は、サイトホールダー(取引権利を持つ業者)が前回のサイトで購入を先送りしたので、かなり大規模なものになる予定です。特に大きな原石の入札には需要が高く、高価格になると予想されています。

世界のダイヤモンド市場はホリデーシーズンに後押しされて何とか好調を維持していますが、過去数年のレベルより全体的な取引は低調です。

今後の流れとしては、12月と1月は、アメリカのクリスマス商戦で最後の追い込みがあり、また1月31日に始まる中国の正月に備えて、需要が高まるので若干、楽観的なムードが漂っています。

一方で、中国の景気先行き懸念や、腐敗撲滅キャンペーン等により、特にサイズの大きなダイヤモンドの相場は流動的で、注意が必要になりそうです。

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