ジュエリー・バイヤーズ・ダイアリー

2013年1月24日

パライバトルマリンの産地

最近、特に入手が困難になった宝石の1つにブラジル産のパライバトルマリンがあります。

Paraiba

当店でも、もっと入荷を増やしたい宝石ですが、良質なブラジル産のパライバとなると、本当に数が少ないです。

その一方で、アフリカ(モザンビーク)産のパライバトルマリンは、比較的、サイズの大きなものが産出されており、ジュエリー展示会、還流市場でも、けっこう見かけます。

でも、やはりパライバといえば、独特のネオンカラーの色合い、雰囲気がないと、物足りと感じてしまい、当店では、アフリカ産は、あまり積極的に扱っていません。

もともとは、1つの大陸であったはずのアフリカ大陸と南米大陸。

それぞれで産出されるパライバトルマリンの間に、色合いや、透明度、テリなどで違いが出るのは、とても不思議に感じます。

含有されている成分の分析結果を見ると、ブラジル産のパライバは、「銅」が1.5%以上含有されているのに対し、アフリカ産のものは、0.5%未満であることが多いです。

一方、「マンガン」の含有率は、ブラジル産もアフリカ産も2%程度であまり違いがないことが多いです。

「マンガン」の含有率が高くなればなるほど、グリーンの色合いが強くなる傾向があります。

年々、入手が困難になっているブラジル産のパライバ・トルマリン。

すでに相場が高くなってしまっていますが、今のうちに手に入れておかないと、幻の宝石になる可能性がとても高い石の1つです。

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