ジュエリー・バイヤーズ・ダイアリー

2010年5月22日

市場週間



今日は、午前中に福岡地所が建てた分譲マンションの見学に行ってきました。



小高い丘の上に建った低層のマンションで、願望もよく、とてもいい感じでした。



ただ、冷静に考えると、数千万円のお金を払って、1つの住まいという箱(マンション)を手にすることに、少し違和感を感じてしまいました。



土地であれば、半永久的に残りますが、マンションであれば、30年から長くて50年経てば、ほとんど価値がなくなってしまうことが多いと思います。



普通は、結婚して、マンションをローンで買って、毎日、仕事をがんばって・・・となるのが当たり前なのでしょうが、どうも家のローンのために働いているようで、しっくりこないのは私だけでしょうか。



個人的には、土地や建物の価格が高い都会では、フットワーク軽く、賃貸マンション・住宅などで生活して、物価や土地の安く住みやすい、日本の田舎や、海外の国に、理想の家を持つほうが、いいんじゃないかな~と思っています。



まあ、人それぞれの価値観、人生観の問題なので、どれが正しいって答えはありませんが。



さて、そんな感じで、明日日曜日からの東京出張をスタートに、来週は市場三昧の一週間になります。



一週間で3箇所の市場へ行き、商品の売り・買いをする予定です。いいものがご紹介できるように、がんばります。


2010年5月21日

金とプラチナ相場について



21日金曜日は、リーマンショック後の暴落を彷彿とさせるくらいに、金・プラチナの相場が下落しました。



特に、プラチナは、1日で500円/グラムを超える下げ幅となりました。



世界的な株安と、急激な円高によるものです。



株式が売られる場合、通常であれば、金などに資本が流れて、相場が上昇することも多いのですが、今回は、ほぼ全面安となりました。



いったいどこに資本が流れたのか、とても不思議です。



最近では、安全資産として金やプラチナの投資がブームになっていますが、金やプラチナも証券会社などを通じて、世界中で取引されている以上、今回のような突然の下落というリスクが当然ついてきます。



個人的には、金の投資は、お金を増やすことが目的というよりは、保全・リスクヘッジの意味合いが強いと思っていますので、今回のような相場の下落があっても、逆に急激な上昇があっても、一喜一憂せずに、長期的な視野で、気楽に保持するものだと思います。



仮に、増やすことを目的にするのであれば、一度に大量の金を購入して、何年か寝かせておく必要があるのですが、お金がたくさんある人ならまだしも、普通に考えれば、他のもので運用したほうが、もっと効率がいいように思います。



一方で、プラチナの投資は、「投機」に近いところがあります。



それは、プラチナの売買総量が、金に比べて少なく、一部の投資家の思惑などの影響を受けやすいからです。



例えば、「プラチナ投資が今は絶対儲かりますよ!」と宣伝して、一般の投資家に買わせて、価格が上がったところで、宣伝していた人が、売り抜けるというようなことが不可能ではないと言われています。



また、プラチナはレアメタルとして、工業用の需要も多く、その分、世界経済の影響も受けやすい一面もあります。



なので、リスクヘッジを目的とする投資は、「金」のほうが断然おすすめです。



当店でも、金で作られた商品(ジュエリー)は、ある程度安心して、在庫として保有することができますが、プラチナ製品の重量が重いものは、あまり長い間、持ちたくないと思ってしまいます。



最近は、金やプラチナの高騰で、売却もブームですが、それほど緊急にお金が必要でないのであれば、金はそんなに急いで売る必要はないと思います。



プラチナは、ジュエリーとして、使う見込みがないのであれば、ある程度の相場で、売却も検討してみてもいいのかもしれません。



いずれにせよ、ご自分のもっている金やプラチナなどの製品の価値が現時点でどれくらいあるのを、知っておくことは、とても大切だと思います。



とりあえず査定だけでも試してみたいという方でも、お気軽にご相談ください。決して売り急かすことはいたしませんので、ご安心ください。



http://www.feelsogood.jp/2009/10/2009109-38bf.html



それでは、ごきげんよう。


2010年5月20日

専門家、細分化の時代



前に一度、当店をご利用いただいたことのあるお客様にご来店いただきました。



こちらのお客様は、大分でご自身で贈答品の卸売りや、ブライダル関係の事業をされていて、最近は、特に地方の景気が厳しいとのことでした。



これまで、たくさんの事業を手掛けてきたけど、これからは、ますます事業の選択と集中が大事で、より専門性の高いサービスでないと生き残っていけないとおっしゃっておりました。



確かに、



なんでもできます → なんでもそれなりにできます → なんでもできますが専門家ではありません



と、思われても仕方ないかもしれません。



ただ、難しいのは、地方に行けばいくほど、専門化、細分化、特化するほど、お客様の数が減り、その分ニーズが少なくなるので、ビジネスとして成り立たなくなるケースも多いようです。



例えば、私の先輩で、東京新宿で、メガネ専門の買取&販売をしている株式会社誠の星野さんの商売を、鹿児島でやったら、到底食べていくことすらできないと思います。



メガネ専門の買取&販売


http://www.makotoweb.com/



東京、新宿ならではの、絞り込んだサービスです。



かといって、大手のサービスと同じように、何でもできます!を売りにしていたら、最終的には、価格競争に巻き込まれて、負けてしまうわけです。



なので、中小・零細企業が生き残っていくためには、お客様に、たくさんのお店の中から、選んでいただき、わざわざ足を運んでいただく理由づけがとても重要なわけです。



当店で言えば、



「宝石の専門店なので、他のお店よりも、しっかりとダイヤやルビー、エメラルドなどの査定をしてくれるはず!」



「宝石であれば、質屋さんやリサイクルショップに持っていくよりも、納得のいく確実な査定をしてくれるはず!」



というような思いで、お客様にご来店いただけるわけです。



結果的には、すべてのお客様にご満足いただけているわけではないので、まだまだ努力不足ですが、今後も、一人でも多くの方に、また来たい!と思っていただけるように、尽力していきます。



そんな感じで、今日もそろそろ閉店の時間が近づいてきました。本日もありがとうございました!


2010年5月18日

時流



本日は、日本の宝石ビジネスの中心地、東京・御徒町のダイヤ市へ行ってきました。



そこには、買い手の2割であるインド系のダイヤモンド商人が、全体の7~8割のダイヤを買っているという現実がありました。



これまで数十年かけて海外から輸入して、国内にストックされたダイヤが、今度は、逆に海外へ輸出されているわけです。



この流れは、ダイヤだけでなく、金やプラチナも含め、宝飾品全般に及んでいます。



そのような流れを受け、全国各地で、ダイヤ・金・プラチナの買取合戦が繰り広げられています。(特に東京はすごいです。)



ただ、買取した商品が国内で流通するのであれば、循環型のビジネスで永続性があるのですが、海外へ流出するとなると、いずれ、都市鉱山といわれている日本から、金やプラチナ・ダイヤがなくなってしまうかもしれません。(もっと大きな世界的な視野で見れば、循環するのかもしれませんが)



そのような現状を見ていると、まぐろの乱獲で、わずか数年で漁業資源が枯渇してしまったヨーロッパのある国の悲劇を連想してしまいます。



じゃあ、どうすればいいのか?



時代の流れに逆らい、海外からモノを仕入れて、国内でがんばって販売するほうが将来のことを考えるとベターなのか。



答えはわかりません。



ただ、分かっていることは、個人の力では、大きな時代の流れ=時流は変えられないということだけです。



変えられないものをどうにかして変えようと必死に努力するよりも、そのときの時流に合わせて、自分(自社)を変えていくほうが、より大切なんじゃないかなと考えています。



時流(ブーム)の流れに身を任せ、波に乗りながらも、次の時流にの変化に対応できるような準備をしておくこと。



3年後、10年後に、自分、自分に関係する人、家族、クライアント、取引先がより幸せを感じなれるように、今日できることは何か?やり残したことはないか?



いつも自分に問いかけていきたいと思います。



なかなかうまくいかないことも多いですが、しっかりと歩みを進めていきます。



明日からまた、いつも通りお店に出勤です。お近くにお越しの際は、お気軽にお立ち寄り下さい。


2010年5月17日

レスポンス



ポスティング用の販促物の製作の件で、広告会社の方がお越しくださいました。



昨日、日曜日にウェブから、お問い合わせをして、今日の午前中にはメールの返信&訪問。



いいですね~このレスポンスの速さ。



もう1社別の会社へをお問い合わせをしているのですが、そちらからは現在のところ、何の反応もありません。



この時点で大きな差がついていると思います。



と同時に、自分達のレスポンスはどうなのか?しっかりと自問しなければと思いました。



明日は、東京のダイヤ市へ行ってきます。では。


2010年5月16日

経営勉強会



金曜日は、お店が終わってから、毎月恒例のランチェスター経営勉強会に参加してきました。



同業の先輩や、異業種の先輩社長達の取り組みを聞いて、いつもエネルギーをもらっています。



熊本の質屋「質乃蔵」の児玉さんに教えてもらった、地域ブログで買取情報更新という取り組みを、早速、当店でも始めてみました。



福岡宝石市場の金・プラチナ買取価格@ブログふくおか



また、地域のお客様への認知度が、とても低いという課題がありますので、前々からやろうやろうと思っていた、ポスティングもはじめようと思います。



小さなことからコツコツと。



そんな感じで、日曜日の本日も、当店は元気に営業しています。是非、ご来店ください。



美味しいコーヒーと、お茶菓子で、おもてなしいたします。


2010年5月15日

金急騰で貴金属店2時間待ち



金急騰で貴金属店2時間待ち 売却する中高年女性であふれる


金価格急騰で、金地金やゴールドジュエリーの売買に貴金属店を訪れる人が増えている。貴金属店の老舗で、田中貴金属工業の直営店「GINZA TANAKA」では、多いときには2時間待ちの状況だ。


ジュエリーのリサイクルも取り扱う同社だが、店頭の混雑具合により貴金属商品の持ち込み点数を一人10点に制限するほどの盛況ぶりで、店内は中高年の女性客であふれている。



というニュースがありました。



第2次貴金属買取ブームの到来を思わせる勢いです。



田中貴金属の買取価格


http://gold.tanaka.co.jp/retanaka/price/


福岡宝石市場の買取価格


http://www.feelsogood.jp/2009/10/2009109-38bf.html



実は、当店の方が、買取価格が高いのです。でも、中高年女性が押し寄せるのは、田中貴金属というのが現実です。



やはり、ほとんどのお客様が、実価格ではなく、イメージ、思い込みで、売却先を選んでいるようです。



金の買取(売却)→貴金属取り扱い店→田中貴金属



特に、中高年のお客様は、「インターネットで検索して、調べてから、動く」という習慣がないので、口コミや、テレビの情報、チラシの情報をもとに行動される傾向が高いようです。



福岡宝石市場をご利用いただければ、もっと喜んでいただけるのに、サービスが一般的に知られていない状況・・・どげんかせんといかんばい。



と思っていますが、こればっかりが地道な活動の積み重ねしかないので、あせらずにコツコツをやっていきたいと思っています。


2010年5月13日

婚約指輪



5月10日にご来店いただいたお客様より、5月14日までに、婚約指輪を用意したいとのご依頼をいただき、現在、超特級コースで段取り中です。



その日のうちに、メインのダイヤと、枠のデザインを決めていただき、その翌日に、枠の発注と、サイドの飾り石の調達、そして、本日が石留めなどの加工を予定しています。



通常、2週間程度のお時間をいただいているのですが、本当に緊急の場合には、最短4日でご用意できることが判明しました 笑



明日、納品予定なので、ご満足いただけるように、しっかりと最終調整をしていきたいと思います。



結婚指輪・婚約指輪・そのほかオーダーメイドジュエリーを、丁寧にお作りしています。↓



http://www.japan-gemstone.com/



f:id:Tetsuro:20100513103159j:image


2010年5月11日

ハローワーク



今日は、雇用保険関係の手続きで、赤坂駅前のハローワーク福岡に行ってきました。



まあ、けっこう混んでるかもな~と思って、一歩踏み込んでびっくり。



番号札の発行機の上には、「現在100人待ち」の表示が・・・あっさりと諦めて帰ろうかと思いましたが、念のために職員さんに聞いてみると、100人待ちは、雇用の離職関係の手続きの方で、加入などの方は、待ち時間なしでご案内可能とのことでした。



ほっと一安心して、手続きを早々を済ませることができました。



話を聞いてみると、毎年3月に、雇用契約が終了するケースがとても多く、4・5月は、窓口がとても混むそうです。



2時間待ちは当たり前で、もっと待たなければならないこともあるそうです。



だったら、はじめから、雇用契約を3月終了でなく、ずらせばいいのにな~とか思ってしまいました。



待っている人は、ほとんどが雇用する側の人なので、本業も忙しいはず。(代理の人が多いのかな)



長期戦を覚悟で、小説などを持参している人もいて、慣れた人もいるようでした。



とにかく、手続きで2~3時間も待つなんて、すごい忍耐力だな~と感心させられると同時に、やはり不況の影響で離職者の数も多いんだろうな~と改めて、雇用環境の厳しさを感じた光景でした。


2010年5月10日

宝石オークション@下関



風邪もほぼ治り、昨日は、山口県下関市のオークションに参加してきました。



今回は、事前に下見のある大きなオークション大会ではなく、地元の業者さんなどが品物を持って集まる、小さな交換会(オークション)でした。



下見のないオークションなので、その場で出された商品の価格を計算するスピードと、正確性、経験・カンが必要なオークションです。



自分の出した金額が本当に正しいのだろうか?と迷う暇もなく、ただ己を信じて、入札(声を出す)し続け、欲しい商品がいくつか、入手できたので、よかったです。



いくつかは、近日中にウェブにアップしてご紹介しますので、楽しみにしていてください。