出光佐三(出光興産創業者)の自伝的小説「海賊とよばれた男」を読みました。
「ならん、ひとりの馘首もならん!」
異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。
しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、逞しく再生していく。20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とは--出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル。
わずか数十年前の話なのですが、こんな日本人がいたことに驚きました。
商売人でありながら、常に、儲けよりも、人としてどうあるべきか、日本人としてどうあるべきかを考えて、国家の繁栄のために力を尽くす姿は、経営者としてのスケールの大きさをひしひしと感じました。
自分も、小さいながらも会社を営む身として、少しでも、世の中がよくなることに貢献できるように、心がけていこうと強く感じました。
いきなり大きなことはできないので、小さなことから始めていきます。
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