ジュエリー・バイヤーズ・ダイアリー

2010年5月18日

時流



本日は、日本の宝石ビジネスの中心地、東京・御徒町のダイヤ市へ行ってきました。



そこには、買い手の2割であるインド系のダイヤモンド商人が、全体の7~8割のダイヤを買っているという現実がありました。



これまで数十年かけて海外から輸入して、国内にストックされたダイヤが、今度は、逆に海外へ輸出されているわけです。



この流れは、ダイヤだけでなく、金やプラチナも含め、宝飾品全般に及んでいます。



そのような流れを受け、全国各地で、ダイヤ・金・プラチナの買取合戦が繰り広げられています。(特に東京はすごいです。)



ただ、買取した商品が国内で流通するのであれば、循環型のビジネスで永続性があるのですが、海外へ流出するとなると、いずれ、都市鉱山といわれている日本から、金やプラチナ・ダイヤがなくなってしまうかもしれません。(もっと大きな世界的な視野で見れば、循環するのかもしれませんが)



そのような現状を見ていると、まぐろの乱獲で、わずか数年で漁業資源が枯渇してしまったヨーロッパのある国の悲劇を連想してしまいます。



じゃあ、どうすればいいのか?



時代の流れに逆らい、海外からモノを仕入れて、国内でがんばって販売するほうが将来のことを考えるとベターなのか。



答えはわかりません。



ただ、分かっていることは、個人の力では、大きな時代の流れ=時流は変えられないということだけです。



変えられないものをどうにかして変えようと必死に努力するよりも、そのときの時流に合わせて、自分(自社)を変えていくほうが、より大切なんじゃないかなと考えています。



時流(ブーム)の流れに身を任せ、波に乗りながらも、次の時流にの変化に対応できるような準備をしておくこと。



3年後、10年後に、自分、自分に関係する人、家族、クライアント、取引先がより幸せを感じなれるように、今日できることは何か?やり残したことはないか?



いつも自分に問いかけていきたいと思います。



なかなかうまくいかないことも多いですが、しっかりと歩みを進めていきます。



明日からまた、いつも通りお店に出勤です。お近くにお越しの際は、お気軽にお立ち寄り下さい。


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