ジュエリー・バイヤーズ・ダイアリー

2009年11月 7日

冒険@スリランカ



昔の写真を整理していたら、懐かしい写真が・・・



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はい、これ合成ではありません。




4年くらい前に、26歳くらいの私と、フレンドリーなスリランカの人達です。



「宝石屋をやるからには、本場スリランカの宝石の町で、その現場を見とくべきだ!」



と思い立ち、一人でスリランカへ行き、そこで、宝石鉱山の中で、鉱夫の方々と一緒に写真撮影したものです。




普通、一般の人は、採掘現場までは行けても、その採掘穴の中まで入ることができないのですが、運良く(?)宿泊施設のおじさんの友達が、アグレッシブな方で、



「お前、中に入りたいか?」



とたずねてきたので、思わず



「はい!」



と返事してしまい、着ていた服を脱いで、中にもぐることになったのです。



しかも、入ることが決まってから、


「この間、オーストラリア人が、足を滑らせて、不幸にも亡くなったから、十分気をつけろ!」


と、真顔でアドバイスしてくれました。



「おい、おい、そういくことは、はじめに言ってよ・・・」



とは思ったものの、日本代表として、一度決めたら、行かねばならぬと、決意を固めて、命綱なしで、穴を降りて行ったのですが、足場が泥でぬるぬるで、本当に怖かったです・・・。



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さらに、中に入ったら、四つん這いで進まないと、前に進めないような狭い通路を進み、奥まで進むと、そこには、気合の入ったスリランカの鉱夫さんたちが、10人くらいいて、宝石の採掘作業をしていました。



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皆さん、いい方達に、見えましたが、言葉が一切通じないので、さすがに途中で少し怖くなり、とりあえず、写真を撮って場を和ませて、早めに現場を切り上げて、穴から脱出しました。



採掘作業は、本当に地味で大変な仕事で、穴を掘り、そこから泥の固まりを引き上げ、それを川(水溜り)で、洗いながら、宝石の原石を探し当てるというものです。



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私に、「お前、入りたいか?」と危険な質問をしてくれたガイドのガラさん↓


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こういう現場の苦労を見ていると、たとえ小さなサファイアのルース1つでも、粗末にできないな~と感じたのを今でも鮮明に覚えています。



しかし、今思えば、見ず知らずの土地に、一人で、乗り込み、鉱山の穴に入る前に、衣服も財布も全部預けて、裸一貫で、穴に入っていった無謀な行為は、かなりクレイジーだったな~と我ながら感心させられます。



若さゆえの行動かもしれませんが、いつまでも、こういうチャレンジ精神と、このくらいの行動力を忘れずに、歩んでいこうと思えた、懐かしい写真でした。


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